確率と期待値 で考える
上級者まず、残り枚数を数える
- 計算で決まる
他に何も見えていないときの 待ち の最大枚数は、両面 8枚、嵌張 ・辺張 ・シャンポン 4枚、単騎 3枚、三面張 11枚。見えている牌 の分だけ減ります。 - 目安(経験則)
待ち や受け入れ を比べるときは、形の名前ではなく、見えている牌 を引いた残り枚数で比べるのが目安です。
引ける確率を計算する
- 計算で決まる
見えていない80枚から8回 ツモ るとき、1枚以上引く確率は、待ち 8枚で約58.7%、4枚で約35.0%、11枚で約71.2%、3枚で約27.4%(見えていない牌 はどれも同じ確率で来ると仮定)。 - 計算で決まる
次の1回で引く確率は「 待ち の残り枚数÷見えていない枚数」。80枚中8枚なら10%、4枚なら5%です。 - データあり
9 巡目 の先制リーチ のアガリ 率は、両面 で約60%、嵌張 で約40%とされます(ネマタの講座)。
期待値 で比べる
- 計算で決まる
期待値 =(結果の点数×その確率)の合計。例: 0.7×8,000=5,600、0.6×10,800=6,480、0.5×12,000=6,000。 - データあり
リーチ の平均打点 は、赤なしで子 約6,000点・親 約8,400点(『科学する麻雀』)。赤ありではその1.2倍弱で、ネマタの試算では子約7,000点・親約9,800点です。 - データあり
天鳳鳳凰卓(2023年)の リーチ でのアガリ 約62.7万回のうち、一発 がついたのは約19%。裏ドラ は1回あたり平均約0.42枚乗りました(koba::blog の集計から計算)。『「統計学」のマージャン戦術』の紹介文では、裏ドラが乗る割合を31%としています。
局収支で、1局の損得をまとめて見る
- 計算で決まる
局収支=( アガリ 率×アガリ点+流局 率×流局時の収支)−(放銃 率×失点+被ツモ 率×失点+横移動率×失点)。 - 計算で決まる
親 満貫 リーチ に満貫テンパイ で追っかける計算の内訳は、相手のツモ を減らす効果+1,100、ロン 放銃 −3,540、自分のツモ+1,620、自分のロン+1,620、流局 時+555。合計+1,355点がベタオリ との差です。 - 計算で決まる
相手が 子 の満貫 ・待ち 残り6枚のとき、追っかけが得になる自分の待ちの残り枚数は、打点 2,600点なら5枚以上、8,000点なら3枚以上。ダマ の選択肢や途中の危険牌 は計算に入っていない、と筆者が明記しています。
データを読むときの注意
- 定説
局収支が最大の選択と、順位点を含めた 半荘 収支が最大の選択は、トップ 目やオーラス などで一致しないことがあります。 - データあり
天鳳鳳凰卓で2000 半荘 以上打った1,124人では、リーチ 率とトップ 率の相関が0.39、リーチ率と安定段位の相関が−0.02。安定8.5段以上の65人では、リーチ率とラス 率の相関が0.35でした。 - 目安(経験則)実測データは「その選択をした人がどんな状況だったか」の偏りを含みます。1つの数字で決めつけず、複数の資料の傾向を見るのが目安です。
この読み物について
この読み物は、麻雀の戦術書、講座記事、ブログ、公開されている統計をもとに、内容を私たちの言葉で短くまとめ直したものです。元の文章や表をそのまま写したものではありません。数字は、出どころを示したうえで紹介しています。資料の一覧は、各章の終わりに載せています。
- 計算で決まる
計算で決まる: 牌 の枚数や点数の計算から、必ずそうなると言えること。 - ルールで決まる
ルールで決まる: Mリーグ のルールなど、決まりとして定められていること。 - データあり
データあり: 牌 譜の集計や、対局を模した計算の数字で裏付けがあること。出典の条件(ルール・卓・巡目 )で数字は変わります。 - 定説定説: 数字の裏付けが一部でも、多くの戦術書や強い打ち手が同じように説いている考え方。
- 目安(経験則)目安(経験則): 経験にもとづく判断の基準。場面によって入れ替わることがあります。
練習してみよう
参考にした資料
内容は、下の資料の考え方を自分たちの言葉でまとめたものです。くわしくは元の資料を読んでください。
- ネマタの麻雀講座 第15回「リーチ判断 その1」(麻雀ウォッチ)(ネマタ) (別のサイトが開きます)
- ネマタの麻雀講座 第16回「リーチ判断 その2」(麻雀ウォッチ)(ネマタ) (別のサイトが開きます)
- ネマタの麻雀講座 第17回「リーチ判断 その3」(麻雀ウォッチ)(ネマタ) (別のサイトが開きます)
- 現代麻雀技術論 押し引き論16 赤あり麻雀のリーチ平均点(ネマタ) (別のサイトが開きます)
- 統計データと局収支 (基本編)(note)(スターマイン) (別のサイトが開きます)
- 追っかけリーチをかけるとはどういうことか(note)(アンモナイト鈴木) (別のサイトが開きます)
- 残り枚数と打点を考慮した、新しい追っかけリーチの判断基準(note)(アンモナイト鈴木) (別のサイトが開きます)
- 先制愚形リーチのみは許されるか? その4(麻雀数理研究会 note)(麻雀数理研究会) (別のサイトが開きます)
- 麻雀スタッツの統計データ【リーチ率編】(note)(小江戸緑) (別のサイトが開きます)
- 天鳳鳳凰卓統計(2023年)(koba::blog)(小林聡) (別のサイトが開きます)
- 「統計学」のマージャン戦術(BOOK☆WALKER 紹介ページ)(みーにん) (別のサイトが開きます)