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危険な牌を予測する・6

鳴いている人を読む

中級者

鳴いている人(副露している人)には、リーチのような宣言がありません。そのぶん、テンパイしているかどうかが分かりにくい相手です。何回鳴いたか、何を晒したか、何を切ってきたかで、テンパイの近さと狙っている役を見積もります。

何回目の鳴きか

天鳳の上級者の卓の統計では、1回目の鳴きは3巡目ごろがいちばん多く、その瞬間にテンパイしていることはまだ少ないという結果でした。

2回目の鳴きは、捨て牌の3段目(13巡目ごろ)より前なら、テンパイしている確率はおよそ半分と見られます。3段目に入ってからの2回目の鳴きは、テンパイとみなす方が安全です。

3回目の鳴きは、ほぼその鳴きでテンパイしています。

3索4索5索發發發7萬8萬9萬
3回鳴いた人(345索のチー、發のポン、789萬のチー)。統計では、3回目の鳴きの時点でほぼテンパイしています。
  • データあり天鳳鳳凰卓2016年(159,798半荘):3回目の鳴きは7巡目が最も多く、そのときの平均シャンテン数は0.15でした。2回目の鳴きは3段目より前ならテンパイはおよそ50%というのが、平均シャンテン数から、koba::blog の筆者が見立てたものです。
  • 目安(経験則)3段目以降の2回目の鳴きと、3回目の鳴きは、テンパイとして扱うのが目安です。

晒した面子から役を絞る

鳴いた面子(晒した牌)は、狙っている役のヒントです。Mリーグは喰いタンありなので、2〜8の牌だけの鳴きならタンヤオが本命になります。

同じ色の鳴きが2つ並んだら、染め手(ホンイツ・チンイツ)を疑います。河にその色がほとんど出ていないのも、よくあるサインです。

ポンが2つならトイトイと役牌の両方を考えます。1・9や字牌が絡む鳴きは、チャンタ・三色・一気通貫など可能性が多いので、決めつけずに候補を残します。

2筒3筒4筒5索6索7索
2〜8の牌だけで2つ鳴いている → タンヤオが本命です。
3索4索5索7索8索9索
同じ索子で2つ鳴いている → 染め手を疑います。
  • ルールで決まるMリーグは喰いタンありなので、鳴いたタンヤオでも役になります。
  • 目安(経験則)晒した牌から役を絞るのは経験則です。「2〜8の鳴きが2つなら7〜8割はタンヤオ」という割合も、書き手の感覚による目安です。

染め手の人への守り

染め手の人が、その色の数牌や字牌を切り始めたら、テンパイが近いサインです。反対に、そうした牌をしばらく切っていないうちは、テンパイしている確率はかなり低めです。

麻雀数理研究会の分析では、10巡目に1回鳴いている染め手の人のテンパイ率は、平均26.6%でした。直近6巡に染め色の数牌も字牌も切っていない場合は、10.9%まで下がりました。『新 科学する麻雀』の読者まとめでも、染め色の数牌を切っているかどうかでテンパイ率が大きく違うとされています。

危ないのは、染め色の数牌と字牌です。読者まとめによれば、終盤は1枚見えの字牌も危険になります。別の色の数牌は、染め手の人に対しては安全寄りです。

  • データあり10巡目・1回鳴きの染め手の人:テンパイ率は平均26.6%、直近6巡に染め色の数牌も字牌も切っていなければ10.9%(麻雀数理研究会)。
  • データあり10巡目・2回鳴きの染め手模様の人:染め色の数牌をまだ切っていなければテンパイ率27%、切っていれば62%(通常の2回鳴きは59%。『新 科学する麻雀』の読者まとめより)。
  • データあり同じ読者まとめでは、染め手でない普通の仕掛けでも、鳴いた面子に含まれない数字の牌(たとえば123をチーした人に対する7・8・9)は含まれる牌より危険で、10巡目の放銃率に約2.56倍の差があるとされます(比べ方の細かい定義は原典で確認が必要)。
  • 目安(経験則)染め手の人には、別の色の数牌が安全寄りです(染め手と決まったわけではないので、絶対ではありません)。

役牌バック(後付け)を疑う

Mリーグは後付けありのルールです。鳴いた時点で役が見えていなくても、あとから役牌を重ねて役を付けられます。これを役牌バックと呼びます。

晒した牌に役が見えない仕掛け(タンヤオでもなく、役牌も晒していない)には、役牌が危ないと考えます。データでも、リーチしないでアガった手では、リーチの手より三元牌が待ちに入っている割合が高く、koba::blog の筆者は役牌バックの影響だろうと見ています。麻雀数理研究会の分析でも、役牌もタンヤオも見えない仕掛けに対しては、1枚見えの孤立した役牌の危険度がとびぬけて高い結果でした。

役牌バックでテンパイしているなら、待ちは役牌を含むシャンポンになるはずです。あるプロは、2回目以降のチーで、直前に安全牌を切っていたのに、チーした部分と別のブロックの数牌を切ってきたなら、役牌バックはほぼ否定できると解説しています。ただし、愚形をチーしたとき、三色が見えるとき、1回目の鳴きのときなど例外も多いと本人が注意しています。ドラの役牌でバックを見落とすと満貫以上の放銃になりやすいので、特に注意します。

7筒8筒9筒
789筒のチーだけで、役がまだ見えない仕掛け。役牌バックのほか、一気通貫・チャンタ・染め手なども候補です。
  • ルールで決まるMリーグは後付けありなので、鳴いた時点で役がなくても、アガった時点で役があればアガれます。
  • データあり天鳳鳳凰卓2016年:待ちに三元牌が含まれる割合は、リーチの手で1種類あたり約1.1〜1.2%、リーチなしのアガリで約1.6%でした(koba::blog)。
  • 目安(経験則)直前に安全牌を切っていて、チーのあとに鳴いた面子と別のブロックの数牌を切ったら、役牌バックの可能性は下がる(プロの経験則。例外も多いと本人が注意しています)。

リーチしていない人もテンパイしている

巡目が進むと、リーチしていない人も、ダマ(リーチをかけないテンパイ)や鳴きでテンパイしていることが増えます。

天鳳の統計では、局が続いている手のうちテンパイしている割合は、6巡目で約9%、9巡目で約23%、12巡目で約36%、15巡目で約42%、18巡目で約48%でした。この数字にはリーチした人も、降りた人も含まれます。同じ統計で12巡目までにリーチした手の割合は約15%です。数え方が少し違うので単純な引き算はできませんが、テンパイしている手のかなりの部分はリーチをかけていないとみられます。

だから終盤ほど、リーチした人の現物だけでなく、全員に通る共通安全牌の価値が上がります。

  • データあり天鳳鳳凰卓2016年(159,798半荘)のテンパイ率:6巡目8.6%、9巡目23.1%、12巡目35.5%、15巡目42.4%、18巡目48.3%(リーチした手も含む。koba::blog)。
  • 目安(経験則)鳴いて前に出ている人のテンパイ率は、この平均より高めに見積もるのが目安です。

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参考にした資料

内容は、下の資料の考え方を自分たちの言葉でまとめたものです。くわしくは元の資料を読んでください。